アリの面

クスノキ16CMx10CM 11月2005
50000円


モハメッド・アリの面。
アリがレストランで差別を受けて、金メダルを川に捨てたという話は、うそである。
その話は、モスレムの宗教色の強い、一冊の伝記本にのみ書かれていることだ。
アリ自身がその話をするのを私は、聞いたことがないし、インタビュー記事で読んだ
こともない。
それにアリは、かっとするタイプでは、ない。マイク・タイソンならいざしらず、
獲得したばかりの金メダルを川に捨てる人ではない。

では、金メダルは、どうなったかというと、わたしは今も大事にアリの部屋のどこかに
しまわれているのでは、ないかと思う。
帰依するモスレム監修の伝記本に「捨てた」と書かれてしまい、しかも世間のみなさんも
捨てたものと思うようになってしまい、出すに出せず、秘密の場所にしまってあるのだと
思う。つまり、アトランタ五輪の聖火台に火をつけた時、「川に捨てた説」を信じた
IOC会長から新たな金メダルをもらったアリは、ふたつの金メダルを所有
しているのである。

でなければ、オリジナル金メダルは、とうの昔になくしてしまったのだ。これも、
かなり有力だ。

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